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日本仏教の宗派の違い②

お焼香と線香の宗派による違い

 葬儀の際に必ずおこなうのが「焼香(しょうこう)」です。そもそも仏教では、香木を焚く事で、空気を清め邪気を払い、仏様を供養する習慣があります。それがインドから日本へ伝わり、今では葬儀などで死者に対する供養として定着したものになります。

 焼香の基本的な作法としては、右手の親指と人差し指、中指の三本で抹香をつまみ、額の高さまで上げて「おしいただいて」から香炉へ落とし、抹香をくべます。その後、仏様に手を合わせ合掌する作法になっています。これが葬儀の時は焼香のあとで、遺影に向かって合掌して一礼することになります。

 この焼香の回数や作法に宗派による若干の違いがあります。ただ、葬儀の時は特別の指示がない場合は、ご自身の宗派にそった作法で焼香をおこなってもかまいません。ただ、お寺にお参りする際は、そのお寺の作法に沿って焼香をしましょう。

◆浄土真宗本願寺派は、おしいただかず1回

◆浄土真宗大谷派は、おしいただかず2回

◆浄土真宗高田派は、おしいただかず3回

◆曹洞宗は、2回行うが1回目はおしいただいき、2回目はおしいただかない

◆臨済宗は、1回行う。ただし、おしいただく、おしいただかないの定めなし

◆日蓮宗は、導師(お坊さん)は3回、一般参列者は1回

◆日蓮正宗は、おしいただいて3回

◆真言宗は、おしいただいて3回

◆天台宗は、回数の定めは無いが、1回か3回が多い

◆浄土宗は、回数の定めは無いが、1回か3回が多い

 次にお線香の上げ方の作法です。基本的なお線香の揚げ方は、数珠を左手の親指の付け根に引っ掛けて、右手でお線香を取ります。次に線香に火をつけたら、左手であおいで火を消すか、軽く右手を振って火を消します。その後で香炉に立てるか、寝かせます。お線香の火は息で吹き消すのはNGです。

 では、宗派によるお線香の上げ方を紹介いたします。お線香は基本的には香炉に立てるのですが、その本数などが宗派により違いがあります。なお、浄土真宗では故人は亡くなると直ぐに極楽浄土に行くとされるため、線香は火をつける前にその香炉の長さに合わせて二等分か四等分にし、火をつけて横に寝かせておきます。他にも宗教によりお線香がタブーとされているところもありますので、故人の宗派を聞いとくとよいでしょう。

 線香を香炉に立てる宗派では、1本の場合は香炉の真ん中に立てます。3本の場合は手前に1本、仏様側に2本立てる(上から見て逆三角形に立てる)のが基本です。

1本立てる・・・・・・曹洞宗・浄土宗・日蓮宗

1〜3本立てる・・・・ 臨済宗・天台宗

3本たてる・・・・・・真言宗・天台宗

追って寝かせる・・・ 浄土真宗